こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- メタマスクにおけるRevoke(リボーク)の意味
- メタマスクのRevoke(リボーク)のやり方
- メタマスクでRevoke(リボーク)が必要な理由
- メタマスクでRevoke(リボーク)する際の注意点
- メタマスクがハッキングされたらすべきこと
- メタマスクの詐欺・ハッキングに関するよくある質問
本記事の信頼性
筆者は日常的にメタマスクを使用しており、Web3.0の情報発信ブログで月100万以上の収益を得ているプロブロガーです。その経験を基に本記事を執筆しています。
仮想通貨やNFT取引に必須のメタマスクのハッキング事例が増えています。
メタマスクがハッキングされてしまうと、手持ちのNFTや仮想通貨を根こそぎ盗まれるので被害が大きいです。
それを防ぐためにはRevoke(リボーク)という操作権限の取り消しが必須です。
そこで今回はメタマスクのRevoke(リボーク)の意味ややり方などを解説していきます。
この記事を読むことでメタマスクのRevoke(リボーク)に関する理解が深まるはずです。
なお、NFTの購入にはイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)が必要となります。
NFTに興味がある方は仮想通貨を500円から購入できるコインチェックでイーサリアムを購入しておきましょう。
\取り扱い通貨数が国内最大級! /
もくじ
メタマスクにおけるRevoke(リボーク)の意味
Revoke(リボーク)は、MetaMask(仮想通貨ウォレット)の資産操作権限の取り消しを指す、デジタル資産管理に重要な作業です。
MetaMaskを通じて仮想通貨やNFT(非代替性トークン)の取引を行う際、一般的には「Approve(承認)」という手続きが必要となります。
このApproveとは、指定のサービス上で資産操作の権限を付与する行為を指します。例えば、DEXというサービスを利用するとき、各種トークンの操作権限を承認する場合があります。
しかし、この権限承認には注意が必要です。一度Approveすると、そのサービスはユーザーの仮想通貨を自由に動かすことが可能となります。
これは信頼できるサービスであれば問題ありませんが、詐欺サイトなどによる不正な承認は、ユーザーの資産を危険にさらす可能性があります。
そこで重要となるのが、Revoke(リボーク)です。
これは、一度承認した資産操作権限を撤回する概念で、DeFi(分散型金融)やウォレットの利用において不可欠な安全策となります。
リボークを活用することで、悪意のあるプロダクトから資産を守ることが可能となります。
このため、MetaMaskの公式Twitterでもリスクの高い・または不審なApproveをRevokeすることが推奨されています。
Hey all, we have a VERY important PSA to help keep your assets safe
— MetaMask (@MetaMask) March 4, 2022
⚠️ Disconnecting MetaMask from a dapp does NOT ensure your tokens are always safe! ⚠️
When ppl say , they mean at smart contract level. Disconnecting from dapps doesn't include contracts.
1/ pic.twitter.com/9upseGjfvl
結論として、リボークはウォレット内の仮想通貨を保護する上で不可欠な機能であり、DeFiに関心があるユーザーにとっては必須の処理と言えます。
メタマスクのハッキング対策については、【詐欺注意】メタマスク(MetaMask)のハッキング事例と対策を徹底解説で詳しく解説しているので併せてご覧ください。
メタマスクのRevoke(リボーク)のやり方
Revoke(リボーク)のやり方は主に以下のとおりです。
- Revoke.cashを使う
- EtherScanなどを使う
それぞれ解説します。
①Revoke.cashを使う
Revoke.cashにアクセスし、「ウォレットを接続する」を選択。
自分が使用しているウォレットを選びます。
チェーンを選択します。
Revoke(リボーク)したいサービスを選んで「取り消す」を選択。
ウォレットで承認したらRevoke(リボーク)完了です。
②EtherScanなどを使う
メタマスクの「アカウントをエクスプローラーで表示」を選択し、EtherScanにアクセスします。
右上の「More」を選択。
「Token Approvals」を選択。
「Connect to Web3」をクリック。
ウォレットを選択します。
リボークしたいサービスを選んで「Revoke」を選択。
確認画面で「Revoke」を選択。
メタマスクで承認したらRevoke(リボーク)完了です。
メタマスクでRevoke(リボーク)が必要な理由
Revoke(リボーク)が重要な理由は、一度許可(Approve)した操作権限が、取り消されない限り永遠に残ってしまうからです。
一度サービスに対して操作権限を許可すると、そのサービス(あるいはそれが悪意を持ったものであれば)は、ウォレット接続を解除しても、ブラウザを閉じても、PCの電源を切っても、あなたの資産に対する操作権限を保持し続けます。
ほんとこれ!ってなったのでお絵描きをしてみました! https://t.co/NYnzGueVQ9 pic.twitter.com/8tgHXMjK5s
— pokena.eth | ぽけな (@pokena_nft) February 2, 2022
つまり、彼らはあなたのウォレット内のNFTをいつでも自由に取り扱うことができ、最悪の場合、それらを勝手に持ち去ることもできます。
さらに驚くべきことに、この操作権限はあなたのウォレットが空になった後も持続します。
あなたが新しいNFTを購入し、そのウォレットに入れた場合でも、許可が取り消されていなければ(Revokeしていなければ)、彼らは再びその新しいNFTを盗むことができます。
このような理由から、Revoke(権限の取り消し)は、自分のデジタル資産を保護するために重要な処理なのです。
メタマスクでRevoke(リボーク)する基準
全てのサービスで行った承認をRevoke(リボーク)するには時間と手間がかかるため、以下の基準に基づいてRevokeすることを検討してみてください。
- プロダクトのURLが怪しい
- 知名度の低いプロダクト
- 新規プロダクト
- 運営実態のないプロダクト
新しく立ち上げられたサービスはまだ試験段階であり、セキュリティの脆弱性やバグが存在する可能性があります。
さらに、サービスが終了したDAppは、運営者が管理を放棄するため、承認をそのままにしておくとリスクが高まります。
また、名前の知られていないサービスは、承認そのものを避けることをおすすめします。これらのサービスは、悪意のある者が作ったものである可能性があります。
例えばUniswapやOpenseaなどは、そのまま承認を続けても問題ない可能性が高いです。
しかし、知名度が低いサービスについては、リスク管理のためにもRevokeを積極的に利用することを強く推奨します。
メタマスクでRevoke(リボーク)する際の注意点
Revoke(リボーク)する際の注意点がひとつあります。
Revokeを実行するたびにEthereumのガス代が必要となる点です。
このガス代はネットワークの使用料金で、ネットワークの混雑具合により価格が変動します。
そのため、ガス代が高い時にRevokeを実行すると、コストが予想以上にかさむことがあります。
その解決策として、Revoke実行前にEthereumのガス代をチェックすることが重要です。
beaconcha.inのようなプラットフォームでガス代の現状を確認し、最適なタイミングでRevokeを行うことが求められます。
これにより、不必要な費用を避けることができます。
ガス代については、NFTを始める時の初期費用はいくらかかる?手数料・ガス代を徹底解説で詳しく解説しているので併せてご覧ください。
メタマスクがハッキングされたらすべきこと
万が一、メタマスクがハッキングされたら以下の対応を行いましょう。
- NFTや仮想通貨を別のウォレットに移動
- 取引承認を取り消す
- ハッキングされた端末を初期化する
- Openseaや警察に通報する
それぞれ解説します。
①NFTや仮想通貨を別のウォレットに移動
まずは残っているNFTや仮想通貨を別のウォレットに移動しましょう。
NFTを移動させる手順は以下のとおりです。
- ウォレットアドレスをコピー
- 移動するNFTを選択
- ガス代を承認しトランスファーする
仮想通貨を別ウォレットへ移動する手順は以下のとおり。
- ウォレットアドレスをコピー
- 送金を選択
- 送金先のアドレスを入力して承認する
いずれも手順は簡単なので落ち着いて資産の移動を済ませましょう。
②取引承認を取り消す
続いて、取引承認をリボークすることが大切です。
リボークとは、接続したサイトへの承認を取り消すことを指します。
具体的には、Revoke.cashなどで自分のウォレットアドレスを検索すると、承認しているアドレスが一覧表示されます。
この一覧から、誤って接続してしまった詐欺アドレスを見つけ出し、リボークしていくことが大切です。
リボークによって承認したアカウントがすぐに取り消され、その後詐欺アカウントに不正アクセスされることを防止することができます。
また、すでに不正にアクセスされていた場合でも、リボークによって被害を最小限に抑えることができます。
③ハッキングされた端末を初期化する
メタマスクがハッキングされてしまった場合は、念のため端末を初期化しましょう。
端末を初期化することでハッキングされた環境から脱出し、再び安全にウォレットを使用することができます。
ただし、初期化する前にバックアップを取っておくことが重要です。
初期化後には、再びメタマスクをインストールし、バックアップからウォレットを復元する必要があります。
また、パスワードやシードフレーズを変更しておくと安心です。
④Openseaや警察に通報する
メタマスクのハッキングの被害に遭ったらOpenseaやプラットフォーム上のサポートセンターに報告しましょう。
該当のアカウントが凍結されて、新たな被害を防ぐことができます。
また、警察に通報することも大切です。
不正な取引やハッキング事件は犯罪行為であり、警察に通報することで、犯罪者を逮捕し再発防止に繋がることがあります。
メタマスクの詐欺・ハッキングに関するよくある質問
最後にメタマスクの詐欺・ハッキングに関するよくある質問に答えます。
- ハードウォレットは必要なの?
- メタマスクのハッキングを防ぐ効果的な方法は?
- ウォレットアドレスは知られても大丈夫?
それぞれ解説します。
①ハードウォレットは必要なの?
はい、必要です。
ネットワークに接続していないため、高いセキュリティ性で仮想通貨やNFTを安全に保管できます。
僕も使ってますが今後NFTや仮想通貨を取引するならマストかと思います。
気になる方は以下からどうぞ。
>>Ledger Nano S Plus 暗号通貨ハードウェアウォレット
②メタマスクのハッキングを防ぐ効果的な方法は?
複数のメタマスクを使い分けるのがおすすめ。
売買用と保管用でそれぞれのウォレット使い分けると、セキュリティ性が向上します。
大事なNFTや仮想通貨の大部分は保管用ウォレットで管理するようにします。
こうしておけば、仮にNFT売買用のウォレットが詐欺にあった場合でも、保管用ウォレットは無事です。
③ウォレットアドレスは知られても大丈夫?
はい、大丈夫です。
ただ、詐欺師にウォレットアドレスを知られてしまうと、彼らが詐欺目的でNFTを送ってくることがあります。
そのため、ウォレットアドレスの共有はDMなどの非公開の方法で行うようにしましょう。
まとめ:メタマスクのRevoke(リボーク)でハッキングを防ごう
今回はメタマスクのRevoke(リボーク)の意味ややり方について解説してきました。
メタマスクはNFTや仮想通貨の取引には必須のウォレットであり、安心して使うためには正しいセキュリティ対策が必要です。
これからメタマスクを使って仮想通貨やNFTを取引・保管する方はこの記事を参考にRevoke(リボーク)をしっかり行ってください。
繰り返しになりますが、NFTを購入するには暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムが必要になります。
NFTに興味がある方は仮想通貨を500円から購入できるコインチェックでイーサリアムを購入しておきましょう。
\取り扱い通貨数が国内最大級! /