こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- メタバースとは
- 音楽業界がメタバースに参入する理由
- 音楽業界でのメタバースの活用方法
- 音楽業界がメタバースを活用するメリット
- 音楽業界によるメタバースの活用事例12選
- メタバースに参入する音楽業界の将来性
本記事の信頼性
筆者は日頃からメタバースを利用しています。さらにメタバース関連の情報発信で月330万円の収益を得ており、その経験を基に本記事を執筆しています。
最近メタバースが注目を集めており、TV番組などでも取り上げられる機会が増えてきました。
メタバースの市場規模は今後1600兆円にも上ると見られており、音楽業界でもメタバースへ参入する動きが活発になっています。
そこで今回は普段からメタバースを利用する僕が、音楽業界のメタバース活用事例やメリットを解説します。
なお、メタバースを利用する際はイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)が必要になるので、あらかじめ口座が無料開設できるコインチェックで購入しておきましょう。
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もくじ
メタバースとは
メタバースは、仮想空間を構成するコンピューターやサーバーを通じて、インターネット上で実現される仮想社会や仮想経済圏のことを指します。
メタバースは、ゲームやビデオ会議などにおいてよく使われる仮想空間を拡張し、さまざまなアクティビティやビジネスが行われる場所としても利用されています。
例えば、オンラインで買い物や取引をすることができるマーケットプレイスや、仮想でのイベントや会議を実施することができる会議室などがあります。
また、メタバースは、仮想空間内でのアイデンティティやプロフィールを持つことができるため、仮想社会においても、社会的な側面が存在します。
そのため、メタバースを利用することで、個人や企業が、仮想空間上でさまざまなアクティビティやビジネスを展開することができるようになります。
メタバースの語源は、英語の「超(meta)」と「宇宙(universe)」を組み合わせた造語です。
もともとはアメリカのSF作家ニール・スティーヴンスンが1992年に発表した小説「スノウ・クラッシュ (Snow Crash)」に登場するインターネット上の仮想空間として登場しました。
なお、この小説はふつうにSFとしても面白いので、興味があるなら読んでおいて損はありません。
小説を起源として生まれたメタバースですが、将来的な市場規模は1600兆円にも上るとみられています。
【解剖フィンテック】メタバース金融(上) 仮想空間、混迷の先手争い 30年に市場規模1600兆円 みずほ、決済で活用検討:朝刊金融経済面 https://t.co/2RGuyXxO0r
— 日経ヨクヨム (@4946nikkei) July 26, 2022
この巨大な市場でシェアを握るべく、すでに以下のような大手企業が続々と参入。
- アディダス
- ナイキ
- プーマ
- サイバーエージェント
- スクウェア・エニックス
- ソニー
- キャノン
- パナソニック
- リコー
- KDDI
見てのとおり有名企業がこぞってメタバースに投資しており、今後間違いなくメタバースが大きなトレンドになるはず。
なので、今のうちにメタバースを始めることで周囲に差をつけることができ、先行者利益を得られる可能性が高いでしょう。
メタバースの始め方については、メタバースの始め方・やり方、必要機材を徹底解説【プラットフォームも紹介】で詳しく解説しているので併せてご覧ください。
音楽業界がメタバースに参入する理由
音楽業界がメタバースに参入する理由としては以下のとおり。
- コロナ禍でライブが開催困難になったため
- ファンの参加意欲を高めるため
- ファンとのコミュニケーションの促進
- ライブイベント以外のコンテンツの提供が可能に
- 持続可能なビジネスモデルを確立するため
それぞれ解説します。
①コロナ禍でライブが開催困難になったため
新型コロナウイルス感染症の拡大により、ライブイベントの中止や延期が相次ぎ、音楽業界は大きな打撃を受けました。
このため、リアルなライブイベントが開催困難になった現状を打開するため、メタバースを利用してライブ体験を提供することで、業界の立て直しを図ることが期待されています。
②ファンの参加意欲を高めるため
リアルなライブイベントには、会場での雰囲気や音楽に合わせた光や演出など、様々な要素があります。
一方、メタバースではこれらの要素を自由自在に操作することができます。
このため、より没入感のあるライブ体験を提供することができ、ファンの参加意欲を高めることが期待されています。
③ファンとのコミュニケーションの促進
メタバースでは、アバターを使ったコミュニケーションが可能です。
これにより、リアルなライブイベントでは実現できないファンとのコミュニケーションが可能になります。
ファン同士の交流の場を提供することで、コミュニティーの形成やファン同士の交流を促進することができます。
④ライブイベント以外のコンテンツの提供が可能に
メタバースでは、音楽以外のコンテンツを提供することも可能です。
例えば、アーティストがアバターとして参加するトークショー、アーティストとファンが一緒に楽曲制作するワークショップなどが考えられます。
これにより、より幅広いコンテンツの提供が可能になり、ファンのエンゲージメントを高めることができます。
⑤持続可能なビジネスモデルを確立するため
メタバースを活用することで、音楽業界は持続可能なビジネスモデルを確立することができます。
ライブ・エンターテインメントは、大掛かりな会場や設備、運搬や移動にかかるコストがかかるため、環境に負荷をかけることが問題視されています。
しかし、メタバースでは、バーチャル空間を利用するため、これらのコストを削減することができます。
さらに、メタバースを活用することで、地理的な制約がなくなり、音楽業界はより多くの人々にアクセスできるようになります。
これらの点から、メタバースを活用することで、音楽業界はより持続可能なビジネスモデルを確立することができます。
音楽業界でのメタバースの活用方法
音楽業界でのメタバースの活用方法は主に以下のとおりです。
- メタバースを活用した宣伝
- VRを活用したライブイベント開催
- メタバース上でのライブイベント開催
- メタバース上でのグッズ販売
- メタバース上での音楽制作
- メタバース上での音楽コラボレーション
- メタバース上での音楽教育
- NFTとの組み合わせ
それぞれ解説します。
①メタバースを活用した宣伝
音楽業界で最も多いメタバース活用方法は、アーティストやレコードレーベルの宣伝をメタバース上で行うことです。
これは、ロボロックスやフォートナイトなどの既存のメタバース空間にブランドのブースを設置することで行われます。
WebサイトやSNSでの宣伝との最大の違いは、ブランドがユーザーと対話的な体験を設計できる点です。
従来のリアルなイベントや、実現が困難なゲーミフィケーションを組み合わせた体験を提供することで、ブランドの世界観をユーザーが実際に体験することができます。
また、ブースの形式でライブストリーミングや限定コンテンツを提供することもできます。
②VRを活用したライブイベント開催
音楽業界でのメタバースの2つ目の活用方法はVRを活用したライブイベントの開催です。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、リアルでのライブイベントが制限された中、VRを活用したライブ配信は大きな注目を集めています。この方法では、リモートで実際にライブ会場にいるかのような臨場感ある体験が可能になります。
VRを活用することで、映像だけでなく、音響にもこだわった3次元音響を用いることができます。これにより、音楽の響きがよりリアルに感じられ、没入感のある体験ができます。
また、ライブ会場の様子を撮影したり、仮想空間上でライブ演出を行うことも可能です。例えば、空中を飛んだり、水中で演奏するなど、リアルでは実現不可能な演出を仮想空間上で行うことができます。
しかし、VRを活用するには、運営者側が十分な設備投資が必要です。立体的な音声情報を取得し、配信するための専用の機材や、ライブ会場全体をリアルタイムで撮影するボリュメトリックビデオなどの設備が必要になります。
また、来場者側の使用するデバイスによっても体験が変わります。スマートフォンやPCからでもアクセス可能ですが、より没入感のある体験をするためには、VRヘッドセットを用いることが推奨されます。VRヘッドセットを使うことで、リアルな空間に立っているかのような感覚を得られます。
VRを活用したライブ配信は、リアルなライブイベントと比べて、制約の少ない新しい形のライブエンターテイメントとして注目されています。
③メタバース上でのライブイベント開催
メタバース上でのライブイベントの開催は、新型コロナウイルス感染拡大によるライブイベントの中止や制限に対応するために、急速に注目を集めている活用法です。
メタバース上でのライブイベントの最大のメリットは物理的な制約を受けずに、数多くの観客が同時に参加することができる点です。
また、観客は自宅からアクセスし、オンライン上で他の観客と交流しながら、ライブの様子を楽しむことができます。そのため、音楽ライブだけでなく、演劇や講演会など、さまざまなイベントの開催にも応用が可能です。
フォートナイトに代表されるような、既存のメタバース上でのライブイベントの場合、開発者がライブイベントのために仮想空間を用意しており、来場者はその空間内でライブを鑑賞します。
一方で、最近はライブに特化したメタバースプラットフォームも登場し、オンライン上で自分たちだけのライブ空間を設定できるようになっています。
例えば、VARKやClusterなどは、ライブイベント専用の仮想空間を提供しており、アーティストやイベント運営者は自分たちのコンテンツに合わせた空間を作成することができます。
④メタバース上でのグッズ販売
4つめの活用方法は、メタバース上でのグッズ販売です。
従来はリアルな商品を販売することが主流でしたが、メタバースの普及に伴い、アバターや仮想空間内のアイテムなど、デジタルアイテムが注目を集めるようになっています。
これによって、アイテムの製造や販売にかかるコストが非常に低くなり、ビジネス的にも魅力的な販売方法となっています。
例えば、ファッションブランドは、アバター用の洋服やアクセサリーを販売することで、リアル世界では不可能な新しいビジネスチャンスを得ることができます。
また、音楽アーティストは、メタバース内で販売することで、従来よりも広い世界観を表現することができます。
加えて、NFT技術を活用することで、デジタルアイテムの独自性を高め、その価値を高めることができます。
これによって、デジタルアイテムは、リアルな商品と同等の価値を持つようになるため、デジタルアイテム市場は拡大することが予想されます。
⑤メタバース上での音楽制作
アーティストや音楽プロデューサーは、メタバース上で音楽制作を行うことができます。
例えば、メタバース上での楽器演奏や録音、編集作業を行うことが可能です。
このような活用方法は、従来の音楽制作プロセスとは異なり、地理的な制限や時間的な制限がなく、より柔軟な制作環境を提供します。
また、メタバース上での制作プロセスをライブ配信することで、ファンとのコミュニケーションを深めることもできます。
例えば、ファンがライブ配信中にコメントやリアクションを送ることができ、アーティストやプロデューサーはそれに応えることができます。
このようなライブ配信は、ファンとのエンゲージメントを高めるために非常に有効な手段となります。
また、メタバース上で制作された楽曲は、デジタルフォーマットで配信されることが多く、音楽業界のデジタル化の波に乗ることができます。
⑥メタバース上での音楽コラボレーション
メタバース上でアーティスト同士や音楽プロデューサー同士が共同で制作を行うことができます。
例えば、日本とアメリカのアーティストが、リアルの制作スタジオにいるかのように、メタバース上で音楽制作を共同で行うことができます。
これにより、物理的な距離に関係なく、世界中のアーティスト同士が制作を共同で行うことができるようになります。
また、アバターを使ってのお互いにコラボした音楽パフォーマンスを披露することも可能です。
例えば、アバター同士が別々の場所から演奏を行い、それをリアルタイムでメタバース内で配信することができます。
これにより、リアルでの制約を受けずに、世界中のアーティスト同士が音楽制作を共同で行い、新たな音楽作品の創造やグローバルなファン層の獲得を目指すことができます。
⑦メタバース上での音楽教育
メタバースは、音楽教育の分野でも革新的な変化をもたらす可能性があります。
従来の音楽レッスンは生徒と講師が同じ場所にいることが前提でしたが、メタバースを利用すれば、場所を問わずに音楽教育を受けることができます。
例えば、リモートでの音楽レッスンや、メタバース上での音楽教室を開設することが可能です。さらに、アバターを使って音楽演奏を行うこともできます。
また、メタバース上での音楽教育にはさまざまな可能性があります。例えば、音楽教材の提供や、楽器演奏の練習用アプリの開発が考えられます。
これらのアプリは、従来のものよりもインタラクティブであり、楽しい方法で音楽を学ぶことができます。
さらに、メタバースを利用した音楽教育は新しい音楽体験を提供することができます。
例えば、3D音響を利用した音楽演奏やメタバース上でのライブイベントに参加することで、よりリアルな音楽体験を楽しむことができます。
これらの要因から、メタバース上での音楽教育は今後ますます重要性を増していくことが予想されます。
特に、新型コロナウイルス感染拡大の影響でオンライン教育がますます重要になる中で、メタバースは音楽教育においても重要な役割を果たすことが期待されます。
⑧NFTとの組み合わせ
NFTとメタバースの組み合わせにより新たな価値を創出することも可能です。
NFTは、アーティストが自身の作品をデジタル資産として販売し、収入を得る新しい方法を提供します。
メタバース内での音楽の販売や、限定的な音楽体験の提供など、NFTと組み合わせることで新たなビジネスモデルが生まれる可能性があります。
その他のメタバースでできることについては、【実例あり】メタバースでできること9選【おすすめプラットフォームも紹介】で詳しく解説しているので併せてご覧ください。
音楽業界がメタバースを活用するメリット
音楽業界がメタバースを活用するメリットは以下のとおり。
- どこからでも参加可能
- 新たな体験を提供できる
- 運営コストの削減
- 現実には不可能な演出が可能
- 新たな収益源の確立
それぞれ解説します。
①どこからでも参加可能
メタバースの音楽イベントは、地理的な制限がないため、どこからでも参加することができます。
従来の対面型のライブでは、遠く離れた場所に住む人々が参加できないことがありました。
しかし、メタバースでは、プラットフォームによっては世界中から参加を募ることができるため、多くの人々がイベントに参加できます。
また、距離の制約がないことから、イベントに参加する人々の数も増加することが予想されます。
これにより、アーティストやプロモーターは、より多くの人々にアクセスできるため、ビジネスの観点からもメタバースのライブイベントは魅力的であると考えられます。
さらに、メタバースでは、従来のライブイベントとは異なり、よりリッチな体験を提供することができるため、参加者の満足度も高いことが特徴です。
②新たな体験を提供できる
従来のオンラインライブは、コンピューターやスマートフォンを利用して、インターネット上でライブ映像を視聴することができるイベントです。
一方、メタバースでのライブは、3D仮想空間上でアバターを使って、リアルタイムにライブパフォーマンスを行うことができます。
メタバースでのライブには、オンラインライブにはない多くのメリットがあります。
例えば、参加者が自分のアバターを使用して、アーティストと対話したり、リアクションをしたりすることができるため、よりインタラクティブな体験を楽しむことができます。
また、アーティストもアバターを使ってライブパフォーマンスを行うため、リアルなコンサート会場のような雰囲気を味わうことができます。
さらに、参加者同士もアバターを使って交流することができ、新しい出会いやコミュニケーションの場にもなります。
また、オンラインライブはビデオ通話ツールを利用するため、音質や映像のクオリティに限界があります。
しかし、メタバースの場合は、3D空間上で自由に視点を変えたり、リアルな音響効果を再現したりすることができるため、より高品質な視聴体験を提供することができます。
③運営コストの削減
メタバースライブはネット上の仮想空間内で行われるため、会場のレンタルや人員確保、音響の設備などのコストを削減できる点が特徴です。
メタバース上のライブと従来のライブのコスト面で比較したものが以下です。
項目 | メタバース上のライブ | 従来のライブ |
---|---|---|
会場レンタル費用 | 不要 | 必要 |
装飾費用 | 不要 | 必要 |
音響設備費用 | 不要 | 必要 |
スタッフ人件費用 | 減少傾向 | 必要 |
交通費用 | 不要 | 必要(アーティスト・スタッフ) |
宿泊費用 | 不要 | 必要(アーティスト・スタッフ) |
チケット販売手数料 | 一部のプラットフォームでは課金 | 課金 |
観客動員数制限 | なし | あり(会場収容人数による) |
従来の対面ライブでは、会場を借りるための費用や設備のレンタル代、スタッフの手配、物販などの費用が必要です。
一方、メタバースライブでは、これらのコストを大幅に削減することができます。
また、全国ツアーなどで会場を変えるたびに物理的なコストがかかる従来のライブとは異なり、メタバースライブでは同じ仮想空間を使用して、全国のファンに向けてライブを実施することができます。
これにより、コスト面でのメリットだけでなく、より多くのファンにコンテンツを届けることができる可能性があります。
さらに、メタバースライブはデジタルな要素が多いため、ライブ配信やアーカイブの販売などのビジネスモデルも多様化することができます。
④現実には不可能な演出が可能
メタバースは3DCGによって構築される仮想空間であるため、現実には不可能な演出や環境を自由自在に再現できます。
例えば、ステージ上で手からレーザーを出したり、花火を打ち上げたり、雨を降らせたりすることが可能です。
また、音楽フェスなど複数のステージが存在する場合、それらのステージを同時に作成し、参加者が自由に移動できるようにすることもできます。
さらに、イベントの世界観を反映させるために、空間内にデコレーションや演出を施すこともできます。
このように、メタバースは従来の現実世界では実現できなかった自由度の高い演出や環境を提供することができます。
⑤新たな収益源の確立
メタバースのライブイベントには、従来のライブとは異なる新しい収益の機会があります。
例えば、アバターに着せるための服や靴・アクセサリーなどのデジタルアイテムを販売することができます。
このようなデジタルアイテムは、アバターの外見をカスタマイズし、参加者が自分自身を表現することができます。
また、メタバース内のECサイトと連携して、実際のライブグッズを販売することも可能です。これにより、現実のライブに参加できなかった人たちにも、ライブグッズを手に入れるチャンスが与えられます。
さらに、メタバースのライブイベントでは、投げ銭機能を利用することもできます。
この機能を使えば、ライブ中に観客から投げ銭を受け取ることができます。
投げ銭機能を使えば、ライブイベントが終わってからも、参加者たちからの支援を受けることができ、アーティストたちは、自分たちの音楽活動を続けるための資金を確保することができます。
これは、従来のライブに比べて、アーティストが収益を得るチャンスが増えることを意味します。
音楽業界によるメタバースの活用事例12選
具体的な音楽業界によるメタバースの活用事例を紹介します。
- Music Vket
- サンリオバーチャルフェス
- Metaverse Music Festival
- Soundwave Series
- エイベックスランド
- ソニーミュージック
- ぴあ
- REALITY
- VARK
- 阪神阪急HD
順番に解説します。
①Music Vket
Music VketはVRChatというゲーム内で開催される音楽即売会であり、パソコンなどの端末で参加することができます。
このイベントには、アーティストや音楽関係者が自身の音源やグッズを販売することができ、またトークショーやファンとのコミュニケーションをとりながら、約15万人の来場者との交流ができる場となっています。
出展するにはVRChatでのアカウント登録が必要ですが、簡単な手順となっています。
アカウント登録が完了したら、Twitterで参加申し込みの連絡を待ち、公式サイトにログインして申し込みを行います。
その後、抽選の結果出展が決まれば、販売したい作品のジャケット画像や試聴音源などをアップロードしていきます。
リアルタイムで反映されていく様子を確認しながら、メタバース内に設置していくことができます。
このようなイベント型のメタバース活用はファンへの直接的なアプローチが可能になるだけでなく、データから効果検証ができたり、同会場に出展した他のアーティストとの繋がりも増えていく良い機会となります。
また、VRChatというゲーム内での開催ということから、より多くの人々が参加しやすくなっている点も特徴的です。
②サンリオバーチャルフェス
サンリオバーチャルフェスティバルは、現実世界と仮想空間が融合したライブイベントで、株式会社サンリオと株式会社サンリオエンターテイメントが主催しています。
2021年12月に初めて開催され、2023年1月にはVRChatというソーシャルVRプラットフォームの協力のもと、第2回が開催されました。
このイベントでは、バーチャルサンリオピューロランドという巨大空間に、鈴木愛理やSKY-HIなどの実際のアーティストや、バーチャルアーティスト、サンリオキャラクターたちが出演しました。参加者は、現実世界でのライブイベントと同様に、音楽やパフォーマンスを楽しんだり、コミュニケーションを取ったりすることができます。
このイベントは、サンリオファンだけでなく、VRの上級者から初心者まで幅広い参加者が集まり、楽しめるように設計されています。また、このような現実と仮想が融合したライブイベントは、今後ますます需要が高まっていくと予想されています。
③Metaverse Music Festival
Metaverse Music Festivalは、ブロックチェーン技術を利用したメタバースプラットフォーム「Decentraland」が主催した音楽フェスティバルであり、2022年11月10日に開催されました。
このフェスティバルは、主に「MetaTokyoステージ」と「メインステージ」の2つのステージで構成され、総勢約150人のアーティストが出演しました。
特に、MetaTokyoステージにはきゃりーぱみゅぱみゅ、FRUITS ZIPPER、江戸レナなどの人気アーティストが出演し、2万人を超える世界中の来場者が楽しむことができました。
MetaTokyo株式会社がプロデュースしたMetaTokyoステージは、メタバース内の文化都市開発を手がけており、世界101カ国からの来場者が訪れました。
日本のユーザーは少なめでしたが、アメリカ、スペイン、カナダなど世界中の来場者が、アーティストのライブやミュージックビデオを楽しんでいました。
メタバース内のイベントであるため、来場者はデジタル空間内のアバターで参加することができ、音楽フェスティバルというリアルな体験をデジタル空間内で楽しめるという特長があります。
④Soundwave Series
Soundwave Seriesはオンラインゲーム「フォートナイト」内で行われる音楽イベントです。
プレイヤーがアーティストのバーチャルライブを楽しみながら、双方向な体験を楽しめるのが特徴です。
このイベントは、2021年に始まり、2022年6月には星野源が参加し、全6曲の生演奏を披露しました。
アーティストがフォートナイト内の仮想ステージでパフォーマンスすることで、視聴者はバーチャル空間でライブを楽しむことができます。
Soundwave Seriesは、ゲームと音楽の融合を目指しており、全世界的な人気を集めています。
また、このイベントはEpic Gamesが開発・販売する「フォートナイト」のクリエイティブ・モードで開催されるため、プレイヤーは仮想空間内で自由に移動し、他のプレイヤーと交流することができます。
このように、Soundwave Seriesは、新しい形態の音楽イベントとして注目されており、今後も発展が期待されています。
⑤エイベックスランド
エイベックスランドは、エイベックス・テクノロジーズが開発したThe Sandboxというブロックチェーンゲームプラットフォーム上にオープンするテーマパークです。
このテーマパークは、アーティストとファンが仮想空間上で交流することを目的としており、配信ライブやファンミーティングなどのイベントが予定されています。
現在、The Sandbox内にはエイベックスランドの土地が準備されており、2022年3月にはエイベックスアーティストのNFTを集めた「Metavex District LANDセール」が開催されました。
ただし、オープン予定日は未定となっています。
⑥ソニーミュージック
「ReVers3:x(リバースクロス)」は、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズが新たに発表した仮想空間プロジェクトです。
このプロジェクトでは、独自に制作されたメタバース空間を舞台に、様々なアーティストのライブを楽しむことができます。
第1弾として、ラッパーのKEIJUのライブが配信されました。仮想空間上には、東京のストリートが再現され、そこにはデジタルアートも配置されています。
そのため、音楽だけでなくメタバース空間そのものを楽しめるプロジェクトと言えます。
⑦ぴあ
ぴあ株式会社が提供するバーチャルライブプラットフォーム「NeoMe」は、スマートフォンアプリとして提供されています。
ユーザーはアバターとなってバーチャル空間に入り、バーチャルライブやアバター同士の交流、アバターのコーディネートを楽しむことができます。また、このアプリは将来性のある若手パフォーマーに向けて、メタバース内での活動の場を提供しています。
このプラットフォームを通じて、ユーザーやファンは、同じ趣味を持つ人々と繋がり、パフォーマーとユーザーの新しいコミュニティを形成することができます。
また、バーチャルライブの配信により、場所や距離を超えてライブに参加することができます。
「NeoMe Live Vol.1」では、人気バンド「ヤバイTシャツ屋さん」が出演し、アバターたちが盛り上がる中、独自の世界観を持つ音楽を披露しました。
このようなバーチャルライブを通じて、パフォーマーとファンの新しいつながりや、表現方法が生まれることが期待されています。
⑧REALITY
REALITYは、グリー株式会社の100%子会社で、メタバース事業を中心に展開しています。
同社はバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」を開発・運営し、また、国内最大級のバーチャルイベント制作プラットフォーム「REALITY XR cloud」を提供しています。
これにより、ユーザーは仮想世界でリアルタイムにイベントやライブ配信を楽しむことができます。
REALITYは、グリーグループの豊富な実績を背景に、100以上の自社サービスを展開しています。
REALITYの技術を利用することで、企業は仮想空間でのオンラインイベントを開催したり、自社の仮想空間を構築したりすることができます。
⑨VARK
VARKは、バーチャルライブイベントを主軸に据えたメタバースを展開する企業です。
同社が提供する「VARK」と呼ばれるエンターテインメント特化型メタバースにおいては、アバターを操作してライブイベントに参加できます。
現実世界とは異なり、場所を問わずライブイベントに参加可能であり、至近距離からでもライブを楽しめることが特徴です。
また、「WORLD」という機能も追加され、アバターを通じたコミュニケーションや様々なコンテンツを楽しむことができます。
VARKは、ライブ配信が好きな人には大変魅力的なメタバースであり、今後も機能追加が期待されます。
同社が提供するメタバースは、バーチャル空間上に仮想のライブ会場を用意し、アーティストやバンドがライブ演奏を行います。
ライブイベントに参加するには、アバターを操作してチケットを購入する必要があります。
また、同社はコンテンツ制作にも注力しており、ライブイベント以外にも、様々な企業やクリエイターとのコラボレーションによるコンテンツ制作を手がけています。
VARKは、VR技術を活用したエンターテインメントを提供することで、人々の娯楽のあり方を変えている先進的な企業です。
⑩阪神阪急HD
阪神阪急HDは、メタバース上での音楽フェス「JM梅田ミュージックフェス」を開催しました。
この音楽フェスは、大阪梅田の街を再現したメタバース空間で、VTuberやバーチャルキャラクターによる音楽ライブが実施されました。
来場者はアバターを通じてコンサートに参加し、グッズ販売やバーチャル梅田を体感することができました。この音楽フェスには30人以上のVTuberなどのバーチャルアーティストが参加し、8万人以上の来場者が記録されるなど盛況となりました。
同社は、街づくりのノウハウをメタバースに応用することでビジネス展開を図ります。
これにより、顧客がバーチャル空間で商品を購入することができ、リアルタイムで様々な催し物が楽しめるようになります。
また、リアルな空間に制限されることなく、新しい体験を提供できるため、様々な業界においてメタバースは注目を集めています。
阪神阪急HDは、メタバースのビジネスチャンスを見出し、今後も積極的な展開が期待されています。
メタバースに参入する音楽業界の将来性
メタバースに参入する音楽業界の将来性についても見ていきましょう。
- 音楽とメタバースの相性の良さ
- メタバースでのデジタルアイテム販売の可能性
- 音楽業界におけるキャリア形成の変化
それぞれ解説します。
①音楽とメタバースの相性の良さ
音楽とメタバースはそれぞれ相性が良いことが挙げられます。
メタバースと音楽が相性が良い理由は、音楽のライブイベントなどは音のみならず視覚的な要素が強いからです。
そのため、3Dグラフィックスやバーチャル現実のような技術を使ったメタバース上では、より豊かな表現が可能になります。
②メタバースでのデジタルアイテム販売の可能性
メタバース上でのデジタルアイテム販売は低コストでアーティストやレーベルのイメージや知名度を向上させることが可能です。
さらに、デジタル世界での試験的発売やユーザーからのフィードバックを反映させた形での実物商品販売など、音楽業界において大きなチャンスを提供しています。
また、CGなどでデザインするだけで実際に使用できるサービスやプラットフォームもあり、より顧客のニーズにそった商品販売が可能になります。
③音楽業界におけるデザイナーのキャリア形成の変化
メタバースと音楽より一体化し、顧客が音楽やライブをメタバースで体験することが一般的になれば、音楽業界にとっても大きな変革の時代が到来するでしょう。
それに伴い、ミュージシャンやプロデューサーの新たなビジネスモデルやキャリア形成の機会が生まれるかもしれません。
具体的にはメタバース内でのみ活動するバーチャルミュージシャンや、メタバースライブに特化したエンジニアなどの求人が生まれる可能性があります。
そのため、従来の音楽業界のような画一的なキャリアプランとは一線を画したキャリア形成が可能になるでしょう。
まとめ:音楽業界のメタバース参入は今後加速する
以上、音楽業界のメタバース参入事例やメリットなどを解説しました。
今後メタバースが普及するにしたがって、メタバース×音楽の市場は需要が大きく増加するのは間違いありません。
メタバースはまだ始まったばかりの技術なので、今から参入しておくことで先行者利益を得ることができます。
音楽業界でメタバースでの取り組みをご検討されている方は、ぜひ一度この機会にメタバースを体験しておきましょう。
まずは、アプリが使いやすいコインチェックで口座を無料開設して、メタバースでの取引用に入金を済ませておきましょう。
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