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本記事の内容
- メタバース観光とは
- メタバース観光のメリット
- メタバース観光のデメリット
- メタバース観光の活用事例
- メタバース観光を提供する企業
- メタバース観光の将来性
本記事の信頼性
筆者は日頃からメタバースを利用しています。さらにメタバース関連の情報発信で月330万円の収益を得ており、その経験を基に本記事を執筆しています。
新型コロナウイルスの影響により、人々の移動が制限される中で、オンラインツールを利用した「バーチャル○○」という言葉が浸透しました。
旅行や観光業界でも、オンラインビデオサービスやVR技術を利用して現地の魅力を伝えるバーチャルツアーが人気を集めています。
そして、最近ではメタバースを活用した「メタバース観光」が注目されており、プロモーション手法としても用いられています。
そこで今回は普段からメタバースを利用する僕が、メタバース観光の事例やメリット・デメリットを解説します。
なお、メタバースを利用する際はイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)が必要になるので、あらかじめ口座が無料開設できるコインチェックで購入しておきましょう。
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メタバース観光とは
メタバースを利用した観光とはバーチャルリアリティ技術を使って、旅行や観光体験を提供することを指します。
現実の旅行との主な相違点は以下のとおり。
相違点 | メタバース観光 | 現実の旅行 |
---|---|---|
物理的な移動 | 不要 | 必要 |
費用 | 安価 | 高価 |
宿泊 | 不要 | 必要 |
食事 | 不要 | 必要 |
人混み | 不要 | あり |
観光地の種類 | 虚構の場所も含む | 現実の場所のみ |
プライバシー保護 | 容易に保護可能 | 保護が困難 |
ビジネスチャンス | VR技術を活用したコンテンツなど | 地元の観光業者が提供する体験プログラムなど |
メタバースを利用することで、現実に存在する場所を実際に訪れる必要がなく、バーチャル空間で体験することができます。
そのため、高齢者や身体障害者など、実際に旅行することが困難な人々でも、気軽に観光体験をすることができます。
また、メタバースはオンライン環境が整っていれば誰でも好きな場所からアクセスができ、イベントや交流、購買活動など、旅行や観光に必要なコンテンツが用意されています。
メタバースは自由に空間を構築できるため、旅行や観光コンテンツとも相性が良いため、海外ではメタバースを利用した観光に取り組む例が増えています。
日本でもメタバースを利用したバーチャルツアーやバーチャルイベントが盛んに開催されています。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、実際に旅行や観光に行くことが難しくなったため、メタバースを使った観光が注目されています。
メタバースの始め方については、メタバースの始め方・やり方、必要機材を徹底解説【プラットフォームも紹介】で詳しく解説しているので併せてご覧ください。
メタバース観光のメリット
メタバース観光のメリットは以下のとおり。
- 世界中どこからでも参加できる
- 主体的に動ける
- 新たなビジネスを作ることができる
- 低コストで観光可能
- 現実には不可能な観光もできる
- サステナビリティを実現
それぞれ解説します。
①世界中どこからでも参加できる
メタバース観光はオンライン環境さえあれば誰でも参加できる点が魅力的です。この技術を利用することで、身体的な制限を抱えた高齢者や障がい者の方々も、気軽に旅行を楽しむことができます。また、国境を超えて世界中の人々がアクセス可能なため、時差を気にする必要がなく、自分のペースで旅行を楽しむことができます。
一方で、メタバース観光は現実世界の旅行とは違い、現地の空気や音、香りなどを直接感じることができないという制限があります。しかし、VR技術を駆使すればよりリアルに近い旅行体験を提供することができます。例えば、360度パノラマ映像を活用したバーチャルツアーや、街並みや風景を忠実に再現した仮想空間を活用した観光プログラムがあります。
また、メタバース観光は大都市圏から遠く離れた地域や不便な地域でも、VR技術を活用することで、魅力的なプロモーションを行うことができます。具体的には、山間部にある温泉地や離島などは、実際に訪れるのが難しいため、VR技術を活用して魅力的な観光スポットとしてアピールすることができます。
②主体的に動ける
現在、旅行や観光のプロモーションでは動画を使用したものが主流となっています。動画は、直感的に現地の雰囲気や魅力を伝えるために非常に効果的であり、多くの人々に視聴されています。しかし、動画を見る側からすると、どうしても受け身になってしまい、自分自身で体験することができないという問題があります。
ここで、メタバースを活用した旅行・観光のプロモーションが注目されています。メタバースを使用することで、参加者は自分自身がアバターとして仮想現実の世界に入り、自分自身で現地を訪れることができます。つまり、見るだけでなく、現地を実際に体験することができるのです。
また、メタバースを使用することで、参加者同士のコミュニケーションも可能になります。仮想現実の世界で交流をすることができるため、現地に行ったようなリアルな体験をすることができます。このような体験は、現地の人との交流等、価値のある体験を提供できます。
③新たなビジネスを作ることができる
メタバース内では地域限定の名産品や特産品を販売する店舗を作ることができます。これにより、観光客が現地で購入することができる名産品をメタバース内でも販売できるため、経済活動を促進することができます。また、メタバース内でのイベント開催も可能で、有料で参加できるものもあります。
例えば、現地のお祭りや文化体験、ショッピングなどを再現したイベントなどは現地に行けない人でも参加できるため、需要があります。
このように、リアルな商品を販売することはもちろん、NFTなどを使って地域限定のデジタルコンテンツを販売することもできます。
④低コストで観光可能
メタバース観光は、通常の旅行に必要な交通費や宿泊費などが必要ないため、低コストで参加できるというメリットがあります。そのため、予算に限りがある場合でも少ない費用で観光することができます。また、メタバース内には通販サイトが用意されており、現地の名産品を注文して自宅で楽しむこともできます。こういった消費活動を促すことで観光地側としても売り上げを伸ばすことが可能です。
また、メタバース旅行は予算だけでなく時間的な制約も少なく、短時間で複数の場所を訪れることができます。そのため、気軽に何度でもメタバース観光を楽しむことができ、実際の観光地にも親しみを持ってもらえる可能性が高まります。
そのため、メタバースでの観光は実際の旅行の代替品ではなく、むしろ実際に足を運んでみたいと思う人を呼び込むためのツールとして活用できるでしょう。
⑤現実には不可能な観光もできる
メタバース内では、現実世界では不可能な観光方法や展示方法を実現することができます。
例えば、世界遺産は一般人が入ることができない場所が多くあります。しかし、メタバース内に再現すれば、バーチャルツアーで内部まで案内することができます。このような世界遺産の内部を見ることができる体験は、現実世界ではほとんどできません。また、メタバース上で展示することで、一般に公開できない展示品や、限定的な公開期間しかない展示品もいつでも見ることができます。
さらに、メタバースでは、展示品を拡大して見ることができます。例えば、微細な部分や近くで見たい部分を拡大して見ることができます。また、手に取る感覚で見ることもできます。現実世界ではできない展示品の拡大や手に取る感覚で見ることができるため、より深い理解や感動を得ることができます。
さらに、メタバースでは、人が立ち入ることができない場所にも入ることができます。例えば野生動物の群れの中に入ったり、断崖絶壁から景色を眺めるなど、実際には不可能な体験ができます。
このようにメタバース観光では、現実世界ではできない危険な場所へのアクセスや様々な場所へのアクセスが可能なため、多様な観光体験を提供することができます。
⑥サステナビリティを実現
メタバース観光はサステナビリティを実現することにもつながります。
現実の旅行には、通常、航空機や自動車などの移動手段を必要とします。
これらは二酸化炭素排出量の大きな要因であり、気候変動の進行に貢献しています。しかし、メタバース観光では、物理的な移動が不要なので、これらの環境負荷を大幅に減らすことが可能です。
さらに、メタバース観光は物質的なリソースを消費しません。ホテルの建設や観光地の整備など、現実世界の観光が必要とする資源の消費を抑制します。
また、廃棄物の発生もないため、環境に配慮した観光形態と言えます。
現在、 一部の自然観光地では、観光客の増加により生態系が損なわれているケースもあります。
しかし、メタバース観光では実際の生態系に干渉することなく、自然を楽しむことができます。
観光客が増えることによる観光地の過密化は、地元の人々の生活を圧迫し、地域の持続可能性を損なう可能性があります。
メタバース観光は、人々が同時に同じ場所を訪れることを可能にし、現実世界の観光地の過密化を緩和します。
メタバース観光のデメリット
メタバース観光のデメリットは以下のとおり。
- 初期費用が必要
- メタバース企業が顧客データを入手可能
- PC等のスペックが要求される場合がある
- 継続した運用が必要
それぞれ解説します。
①初期費用が必要
メタバース観光を実現するためには3DCGで仮想空間を構築する必要があるため、初期費用がかかります。
専門知識を持った開発者やデザイナーが必要であり、彼らの報酬やソフトウェアやハードウェアの購入費用も必要です。
また、サーバーの設置やレンタル料金、広告費用などもかかる可能性があります。
このような初期費用がかかることが、メタバース観光のデメリットとされます。
一方で、リアルのイベントと比較するとイベントごとに設営費がかかることがなく、長期的に活用することでコストパフォーマンスが良くなるとも言えます。
②メタバース企業が顧客データを入手可能
メタバース観光のリスクは大量の個人データがメタバース企業の手に渡ることです。
メタバースは分散型の世界である一方、ユーザーが行ったメタバース内での行動を追跡可能です。
これらの情報がメタバース企業に詳細に集積されることで、広告主は、これまでに比べてより正確なターゲティング広告を打つことができます。
そのため、専門家は企業がメタバース内でユーザー情報を追跡する場合、通知を義務付けたり、収集されたデータの使用方法や保存期間を規制する必要があると主張しています。
このような状況に対応するため、欧州連合はGDPRに代わるより厳格なプライバシー保護法を提案しています。
一方、米国の法律では、顧客データに関する監督権限を持つFederal Trade Commission(FTC)が、広告主が個人情報を収集し、不正な方法で使用する場合に罰金を科すことができるようになっています。
メタバース観光がより一般的になるにつれて、個人情報保護に対する取り組みがますます重要になってくると考えられます。
③PC等のスペックが要求される場合がある
メタバース観光を使用する場合にはPCや周辺機器等についてある程度のスペックが要求される場合があります。
メタバース観光を快適に楽しむためには、一定のハードウェア要件が必要となるからです。例えば、高画質の3Dグラフィックスを扱うためには、高性能なグラフィックカードが必要となります。また、リアルタイムでのオンラインコミュニケーションを行うためには、安定したインターネット接続が必要となります。
一般的には、パソコン本体の性能やグラフィックカード、メモリ、CPUなどが高いスペックであるほど、快適にメタバース観光を楽しむことができます。また、VRヘッドセットやコントローラーなどの周辺機器を使用する場合には、それらの機器が対応しているかどうかも確認する必要があります。
ただし、一方で低スペックのパソコンでも、一部のメタバースプラットフォームではブラウザ上で動作するため、比較的手軽にアクセスすることができます。また、スマートフォンやタブレット端末でも一部のメタバースアプリを使用することができますが、その場合は画質や機能が制限されることがあります。
④継続した運用が必要
メタバース観光を行うにあたり、単に空間を構築して公開するだけではなく、その後の運用が必要となります。
そのためには、ユーザーが楽しめるコンテンツを提供したり、交流が生まれるような仕掛けを作ったりすることが重要です。
プロモーション活動も欠かせず、新しいコンテンツを開発したり、イベントを開催したりして、ユーザーの興味や関心を引き続けなければいけません。
また、ユーザーからのフィードバックを収集し、それを元に改善を行うことが必要です。これらの取り組みを継続することで、メタバース観光をより魅力的なものにでき、多くのユーザーを集めることができます。
メタバース観光の活用事例
メタバース観光の活用事例について紹介します。
- バーチャル秋葉原
- しまね縁結び商店街
- バーチャル大阪
- バーチャルOKINAWA
- バーチャル日本博
それぞれ解説します。
①バーチャル秋葉原
出典:バーチャル秋葉原
大日本印刷とAKIBA観光協議会は「バーチャル秋葉原」を開設しています。
このプロジェクトは、地域共創型XR街づくりプロジェクトであり、仮想空間内にショッピングができる店舗やギャラリースペース、広告看板などが設置されています。
さらに、企業は情報発信や販促活動を行うことができる新たな集客手段として、この仮想空間を利用できます。また、秋葉原の特徴的な商標の看板等も、地元企業の協力のもと、バーチャルリアリティ上で再現されています。このプロジェクトは、ユーザーがアバターとして集まり、動画視聴や商品購入、バーチャルゲームへの参加などを同時に行うことができる空間であり、現実の特性を踏まえ、企業は簡単にコンテンツを提供できます。
プロジェクトは、クリエイターが同一IPの二次創作を行い、スペース内で展示・販売できるような新しいビジネススキームを提供しています。さらに、コンテンツはNFTで管理され、クリエイティブビジネスの健全な循環を促進することができます。ユーザーは、PC用アプリケーション、VRゴーグル、Webブラウザなどを通じて、世界中からいつでも秋葉原の魅力を楽しむことができます。企業は、バーチャル秋葉原の世界に参加し、コンテンツを提供することができます。
②しまね縁結び商店街
出典:日本商工会議所
コロナ禍によって減少した観光客や流通を補うため、島根県では「しまね縁結び商店街」というバーチャル空間を作成しました。
この商店街には、島根のお店が集まり、商品を購入できるECサイトも提供されています。商店街内では、商品の説明を聞いたり、視聴したりしながら直接ECサイトにアクセスすることができるため、リアルなショッピング体験ができます。
また、商店街内では定期的にセミナーやイベントが開催されており、スタッフと直接対話することで、島根県の魅力をより深く知ることができます。このように、バーチャル空間を活用することで、人々はリアルに足を運ぶことなく、島根県の魅力を体験することができます。また、オンラインイベントやセミナーを通じて、県外や海外からの参加者も多く集まり、地域のPRにつながっています。
③バーチャル大阪
出典:バーチャル大阪
「バーチャル大阪」は、2025年に開催予定の大阪・関西万博に先駆け、大阪市・大阪府がバーチャルプラットフォーム「cluster」上に作成した仮想空間です。
この仮想空間では、大阪市内の有名な観光スポットや建築物をバーチャルで散策できます。たとえば、道頓堀の看板や大阪城、梅田スカイビルなどが再現されており、それらをアバターとして自由に歩き回ることができます。
また、イベント開催時にはステージが設けられ、音楽ライブや参加型イベントなども開催されます。このようなイベントは、実際の大阪市内で開催されるものと同じくらいの臨場感があります。
「バーチャル大阪」は、大阪市・大阪府が、大阪の魅力を国内外に発信するために作成したものです。万博開催前のプロモーションとして位置づけられており、万博開催後も継続的にアップデートされる予定です。
また、「バーチャル大阪」は、リアルな大阪市内を再現しただけでなく、バーチャルならではの新しい魅力を提供することを目指しています。例えば、VR機器を使ってよりリアルな体験を提供するなど、今後の技術の進歩に合わせて新しいコンテンツが開発されていくことが期待されます。
④バーチャルOKINAWA
出典:バーチャルOKINAWA
「バーチャルOKINAWA」は、沖縄県の国際通り商店街やビーチ、さらには沖縄を象徴する名所や文化施設など、沖縄の観光地をメタバース上に再現したプロジェクトです。このプロジェクトは、新型コロナウイルス感染症の影響により、観光客の減少が深刻化していた沖縄県の観光振興策の一環としてスタートしました。
「バーチャルOKINAWA」では、沖縄で活躍するガイドがバーチャルガイドを務め、観光客に沖縄の魅力を伝えることを目的としています。アバターを操作して観光地を散策したり、実際の沖縄で行われている音楽イベントやラジオ体操などの体験をメタバース上で再現することができます。また、通販サイトも整備されており、メタバース内での体験をきっかけにしたショッピングや、実際の訪問・観光につなげる工夫が多くされています。
特に、音楽イベントの中止によって沖縄で活躍するミュージシャンたちが打撃を受けていたことから、メタバース上でのライブコマースが開催されるなど、地元コミュニティの支援にも力を入れています。
このプロジェクトを運営しているのは株式会社あしびかんぱにーという会社で、同社は観光地のプロモーションやイベントの企画・運営などを手がける企業です。「バーチャルOKINAWA」は、沖縄県の観光振興にとどまらず、メタバースにおける観光プロモーションの一つの成功事例として注目されています。
⑤バーチャル日本博
出典:バーチャル日本博
「日本博」とは、日本の文化や芸術、科学技術など多岐にわたる分野を網羅したイベントで、2016年に初めて開催されました。日本博では、様々な企業や団体が出展し、さまざまな展示や体験が行われます。
2020年には、新型コロナウイルスの影響で開催が延期となりましたが、代わりにオンラインでの「バーチャル日本博」が開催されました。
「バーチャル日本博」は、オンライン上で参加者がアバターを使って日本の美術展示や伝統文化体験を楽しむことができるイベントです。アクセスはスマートフォンやパソコンから可能で、誰でも気軽に参加することができます。
「バーチャル日本博」では、日本の美術品や芸術品、自然や科学技術など様々な分野の展示が行われており、参加者はバーチャル空間でこれらの展示物を見学することができます。また、日本の伝統文化や料理、音楽などに触れることもでき、バーチャル上での交流も盛んに行われています。
メタバース観光を提供する企業
続いて、メタバース観光を展開する企業を紹介します。
- HIKKY(ヒッキー)
- VARK(ヴァーク)
- MetaTokyo(メタトーキョー)
- Cluster(クラスター)
それぞれ解説します。
①HIKKY(ヒッキー)
HIKKYは、仮想現実(VR)のサービスを提供する企業であり、企業やクリエイター、ユーザーがメタバースを利用して新たなビジネスチャンスや楽しみ方を見出すことを支援しています。
また、HIKKYは「パラリアルワールドプロジェクト」を実行し、現実世界に存在する100都市を5年以内にメタバース化することを目指しています。
このプロジェクトにより、メタバースと現実の良さが共存した新しい都市が誕生することを期待しています。
現在、日本の渋谷と秋葉原は、HIKKYによってメタバース化され、仮想空間内でのイベントや交流が行われています。
HIKKYのサービスを利用することで、現実世界では実現しないような体験を仮想空間で楽しむことができます。
これからメタバースがますます普及していく中で、HIKKYはその先駆者として、様々なビジネス分野やエンターテインメント業界において注目されています。
②VARK(ヴァーク)
VARKは、バーチャルライブイベントを主軸に据えたメタバースを展開する企業です。
同社が提供する「VARK」と呼ばれるエンターテインメント特化型メタバースにおいては、アバターを操作してライブイベントに参加できます。
現実世界とは異なり、場所を問わずライブイベントに参加可能であり、至近距離からでもライブを楽しめることが特徴です。
また、「WORLD」という機能も追加され、アバターを通じたコミュニケーションや様々なコンテンツを楽しむことができます。
VARKは、ライブ配信が好きな人には大変魅力的なメタバースであり、今後も機能追加が期待されます。
同社が提供するメタバースは、バーチャル空間上に仮想のライブ会場を用意し、アーティストやバンドがライブ演奏を行います。
ライブイベントに参加するには、アバターを操作してチケットを購入する必要があります。
また、同社はコンテンツ制作にも注力しており、ライブイベント以外にも、様々な企業やクリエイターとのコラボレーションによるコンテンツ制作を手がけています。
VARKは、VR技術を活用したエンターテインメントを提供することで、人々の娯楽のあり方を変えている先進的な企業です。
③MetaTokyo(メタトーキョー)
MetaTokyoは2022年に設立されたばかりの企業です。
世界最大のメタバース内である「Metaverse Fashion Week」に公式参加したり、きゃりーぱみゅぱみゅとのコラボレーションを行っており注目を集めています。
MetaTokyoは、これまでにも興味をそそる新しい発表を次々に行ってきました。
文化都市とメタバースを結びつけた戦略を取り、これまでメタバースに関心を持っていなかった人々にもアプローチしています。
MetaTokyoはファッションやアートなどの文化的要素を取り入れ、メタバース内で新しい体験を提供することで、世界中のユーザーを魅了しています。
④Cluster(クラスター)
Clusterとは日本の企業であり、メタバースプラットフォーム「cluster」を開発・運営しています。
clusterは、日本を代表するメタバース空間であり、アカウント登録やログインも日本語で説明されているため、日本人でも簡単に参入できます。
メタバース内では、コンサートやオフ会、ゲームなどのイベントが楽しめます。
また、Clusterは、オンラインショッピングやオンラインサロンなど、様々な業界とのコラボレーションも積極的に行っています。
そのため、メタバース内で様々な体験ができることが特徴です。
メタバース観光の将来性
メタバース観光の将来性についても見ていきましょう。
- グローバルな観光需要の拡大
- 価値観の多様化
- コストの削減
- プライバシーの保護
- 新たなビジネスチャンス
それぞれ解説します。
①グローバルな観光需要の拡大
メタバースによる観光は、現実の地理的制約を取り払い、世界中の人々がアクセスできるため、グローバルな観光需要の拡大が期待されます。現実の旅行と比較すると、旅行費用や時間、安全性などの問題を解決することができます。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響で世界中で渡航制限が敷かれたことで、メタバースを介して観光することが注目されるようになりました。
具体的には、メタバース観光は、遠隔地にある文化財や美術館、博物館を体験することができるため、文化交流の拡大につながると考えられます。また、バーチャル空間上でのスポーツやアドベンチャーなどの体験型観光も、安全に楽しめることから需要が高まっています。
②価値観の多様化
従来の観光地で人々が訪れる際には、自然や歴史的な建築物、文化的なイベントなどが重視される傾向がありました。
しかし、メタバースでは、それ以外の価値観を持つ人々も自由に楽しめるため、多様な観光スタイルが生まれることが期待できます。
例えば、オンラインゲームが好きな人々は、仮想空間内でゲーム要素を取り入れた観光を楽しむことができ、アートや音楽に興味がある人々は、仮想美術館やライブ配信イベントを通じてその分野を楽しむこともできます。また、特定の宗教や思想を持つ人々は、その信仰に基づいた体験をメタバースで得ることができるという可能性もあるでしょう。
こうした多様な観光スタイルが生まれることにより、観光地に求められる要件も多様化することが期待されます。従来は、多くの人が同じような観光スタイルを求めるため、観光業者側もそれに応じた施設やイベントを用意するのが常識でした。しかし、メタバースでは、より個性的な要望に応えたサービスが求められるようになります。そのため、メタバース観光は、観光業者にとっても新たなビジネスチャンスを提供すること求められるでしょう。
③コストの削減
メタバース観光は、従来の旅行に比べて費用面で大幅に削減できるため、より多くの人々が観光を楽しめるようになります。
従来の旅行では、交通費、宿泊費、食事代などがかかり、さらには現地での交通手段や現地の観光名所への入場料も支払わなければならないため、かなりの費用が必要でした。
しかし、メタバース観光では、自宅やオフィスからパソコンやスマートフォンでアクセスするだけで、交通費や宿泊費、食事代を抑えることができます。
④プライバシーの保護
メタバース上での観光は、現実世界での観光と比較して、プライバシーの保護が容易であるため、多くの人々がストレスなく観光を楽しむことができます。具体的には、メタバース内では個人情報を公開することなく、アバターを通じて観光を楽しめるため、健康上のリスクを抱えている人々も、より安全かつ安心して観光を楽しむことができます。また、メタバース上での観光では現実世界での観光と比較して、移動や混雑のストレスもなく、観光スポットを気軽に楽しめるため、ストレスフリーな観光体験を提供することができます。
さらに、メタバースでは健康管理に配慮したプライバシー保護を行うことも可能です。例えば、メタバース内に健康管理アプリケーションを導入することで、体温や血圧などの健康情報を収集し、体調管理を促進することができます。また、アバターを通じて健康管理に役立つ情報を提供することもできます。これにより、観光客がより健康的な観光を楽しむことができ、観光地側も観光客の健康管理に配慮したサービス提供が可能となります。
⑤新たなビジネスチャンス
メタバース上の観光は、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性があります。
例えば、VR技術を活用して美術館や博物館の展示物を見学できるコンテンツの提供が考えられます。また、地元の観光地での体験プログラムを開催することも可能です。
これらの新しいビジネスチャンスは、メタバース観光に参加する人々の需要に応じたもので、従来の旅行ビジネスにない独自性があります。
また、地元の観光業者にとっても新たなビジネスの創出が期待できるため、地域経済の活性化にもつながると考えられます。
さらに、メタバース上では地理的な制約を受けずにビジネスを展開できるため、世界中から顧客を獲得することができます。
このように、メタバース上の観光は既存の観光ビジネスに革新をもたらすことが期待され、今後ますます注目が集まることでしょう。
まとめ:メタバース観光は需要増加が見込まれる
以上、メタバース観光のメリット・デメリット、事例や将来性について解説しました。
メタバース観光の事例はまだ多くはありませんが、今後メタバース観光の需要が増えるのは間違いありません。
少しでもメタバース観光に興味があるのなら、まずは実際にメタバースを体験するのがおすすめ。
まずは、アプリが使いやすいコインチェックで口座を無料開設して、メタバース利用に必要となるイーサリアムなどを購入しておきましょう。
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