【映画】最高に面白いおすすめ邦画厳選10選【見逃し厳禁】

32歳の一子（安藤サクラ）は実家でだらだらと毎日を無為に過ごしていた。そんなある日、離婚して実家に戻ってきた妹の二三子とトラブルになり、一人暮らしを始める。100円ショップで働きながら以前と同じような生活を送っていたところ、ボクサーの狩野（新井浩文）に恋をする。狩野とはすぐに破局を迎えるが、何となく始めたボクシングが一子の人生を大きく変える。

32歳の自堕落な女性が、恋愛とボクシングに夢中になるさまを、安藤サクラが演じています。共演は、狩野役は新井浩文。監督は『イン・ザ・ヒーロー』などの武正晴。自堕落な日々を打破するべく、ボクシングにのめりこむヒロインを、安藤サクラが体当たりの演じています。笑いあり、感動ありの邦画の良いところが出ている作品です。

主人公の咲子はお金好きが高じて銀行に勤めていた。そんなある日、咲子が働く銀行に銀行強盗が押し入り、咲子は人質として連れ去られてしまう。犯人と咲子が乗った車は逃走中に横転事故を起こし、咲子は無事だったが犯人達は全員死亡する。しかし、奪われた5億円が入ったトランクは湖の底へ沈んでしまう。咲子はどうにかしてその5億円を手に入れようと奔走する。

監督は「ウォーターボーイズ」の矢口史靖。脚本と主人公を演じる西田尚美の演技がとにかく素晴らしい。咲子はお金の入ったトランクを手に入れたい一心で、それに必要な勉強や、自動車免許、スキューバダイビング、山登り、スイミングなどあらゆるスキルを身に付けていこうとします。その姿をユーモラスに描きながら、一生懸命に努力する咲子の姿に魅了されます。ストーリーが起伏に富んでいて飽きないことと、役者陣のうまさも相まった傑作です。

バブル崩壊の影響により暴力団・大越組から多額の借金をすることになったディスコのオーナー万代。彼は知り合った4人の男たちと一緒に、大越組事務所に押し入り現金を強奪する。しかし、すぐに大越組に素性を知れ殺し屋に狙われることになる。

ビートたけし、本木雅弘、佐藤浩市、竹中直人らの演技がとにかく素晴らしいです。常に死と隣り合わせの５人を取り巻く緊張感がびしびし伝わってきます。カメラワークや演出、編集もすべてがセンスがよく、これぞ映画という1本です。

生放送のラジオドラマの放送直前、緊張感に満ちたスタジオ。脚本を書いた主婦のみやこも、リハーサルの見学にスタジオを訪れていた。そんな中、主演の人気女優が設定を変えたいと言い出す。女優に頭の上がらないプロデューサーは、みやこに脚本の修正を依頼する。だが、それをきかっけに他の出演者も脚本に不満をぶつけ、脚本を修正するたびにメロドラマだった物語がアクションへと様変わりしてしまう。

密室コメディですが、脚本が緻密に構成されているのでまったく飽きずにラストまであっという間です。登場人物それぞれの見せ場があり、観ているこちらも感情移入できます。あらためて三谷幸喜の才能を感じることができる作品です。

詐欺師のタケ（阿部寛）と、ドジな相棒のテツ（村上ショージ）。ある日、偶然まひろ（能年玲奈）と知りあい、二人はなぜか彼女と姉のやひろ（石原さとみ）、やひろの彼氏の貫太郎（小柳友）と共同生活を送るハメになってしまう。全員似たような生い立ちであったことから、彼らの間には友情が生まれる。そんなある日、タケが大勝負となる詐欺を企てる。テツやまひろらも協力し、詐欺計画が始動するが…。

直木賞作家、道尾秀介の小説を映画化。詐欺師コンビが、共同生活を送ることなった姉妹らと共に大勝負に挑みます。『テルマエ・ロマエ』の阿部寛と芸人の村上ショージが詐欺師コンビを演じています。共演は石原さとみ、能年玲奈など個性豊かなキャストが集結して脇を固めます。作品中に張り巡らされた伏線が一気に回収されるラストの30分に衝撃を受けました。

西村（堺雅人）は南極ドームふじ基地の料理人として赴任する。彼は8人の男性隊員たちの胃袋を満たすという重要な使命を背負わされる。基地では雪氷学者（生瀬勝久）や雪氷サポート隊員（高良健吾）らが西村の作る料理を心待ちにしていた。

西村淳のエッセー「面白南極料理人」を映画化。南極の基地内で共同生活を送る8人の隊員たちの生態を、料理人の視点を通じて描いています。料理人を演じるのは、「半沢直樹」の堺雅人。生瀬勝久や高良健吾ら実力派俳優たちが脇を固めます。基地内で巻き起こるユーモラスな物語に、思わず笑いがこぼれてしまう作品です。

保険会社に勤める若槻は、保険金の説明に訪れた女性宅でその女性の息子が首をつって死んでいるのを目にする。警察により自殺と判定され、保険金も支払われることに。しかし、夫婦の様子に不信感を持った若槻は自殺という判定を密かに調査を始める。すると、その夫婦の保険金をめぐる異常な行動が明らかになっていく。

第4回日本ホラー小説大賞の貴志祐介の小説「黒い家」を森田芳光監督が映画化。とにかく大竹しのぶの演技が素晴らしいです。保険金への執念に満ちた女を体当たりで演じており、観ているこちらをゾッとさせます。

とある中学校。終業式後のホームルームで、担任の森口悠子（松たか子）が言った。「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなくこのクラスの生徒に殺されました」教室内は一瞬にして静かになり、森口はさらに告白を続けていく。

2009年本屋大賞の湊かなえの小説を映画化。教え子に娘を殺された中学校教師による復讐を描くミステリー。監督は『嫌われ松子の一生』の中島哲也。事件関係者らの告白によって次々と真相が明らかになる緊迫感にあふれた映画です。松たか子が教師である森口の執念に満ちた復讐を余すところなく演じており、森口が感じている憎しみと悲しみがひしひしと伝わってきます。冒頭から最後まで目が離せない必見の1本です。

アパートで母親と幸せに暮らす4人の兄妹。しかし彼らの父親はみな違い、学校にも通っておらず、3人の妹弟の存在は大家にも知られていなかった。そんなある日、母親は少しの現金と短いメモを残し、兄に妹弟を託して消えた。この日から、誰にも知られない4人の子供たちだけの生活が始まった。

監督は「万引き家族」の是枝裕和。主演の少年は柳楽優弥が務め、2004年に第57回カンヌ映画祭の男優賞を受賞しました。セリフは極端に少なく、子供たちの動きを淡々とカメラでとらえています。手の先や足の先のカットが子供たちの幼さを感じさせ印象的です。実話をベースにしているので、ネグレクトについていろいろと考えさせられる作品です。

鈴子（蒼井優）は、アルバイトをしながら実家暮らし。ある日、鈴子は友人とルームシェアを始めるが、ひょんなことから事件に発展し警察沙汰となる。受験を控えた弟（齋藤隆成）にも責められ、実家にいられなくなった彼女は実家を出て、1か所で100万円貯まり次第、次の場所に引っ越すという放浪生活を始める。

主演は蒼井優。ひょんなことから各地を渡り歩くことになったヒロインの出会いと別れ、恋愛を活写しています。監督は『赤い文化住宅の初子』のタナダユキ。共演者も『モテキ』の森山未來をはじめ、ピエール瀧や笹野高史ら実力派俳優だちが脇を固める。引っ越しを繰り返しながら、徐々に成長していく鈴子の姿に元気をもらえる作品です。